松川町のご当地丼「ごぼとん丼」を提供している町内の飲食店などでつくる「ごぼとん丼会」は12日、松川中学校の3年生約130人にごぼとん丼を振る舞った。卒業を前に「古里の味として覚えていてほしい」と、2006年から毎年この時期に提供している。
ごぼとん丼は、地元産の豚肉とゴボウの煮込みを具にした丼。ご当地丼として05年に誕生した。味付けは各店の自由とし、現在は同会加盟店で提供される。
この日は美富久、清流苑、大受、大西楼の4店が各店で調理した丼を同校に届けた。教室に運ばれると、店主らが生徒たちに思いも伝えた。「いただきます」の合図でふたを開けると、見た目も豪華な具材が盛られ、生徒たちに笑みも。勢い良く口へ運ぶ姿もあり、男子生徒の一人(15)は「豚肉が脂っぽくなく、食べやすくておいしい」とうれしそうに話した。
同会の松沢喜好会長(70)は「高校進学などで町外に出る生徒もいると思うが、松川町の名物だと自慢してほしい」と話した。
◎写真説明:ごぼとん丼を楽しむ生徒