泰阜村のNPO法人グリーンウッド自然体験教育センターが運営する山村留学「だいだらぼっち」の小中学生が5日、村役場を訪れて「1年間お世話になります」とあいさつした。ことしの山村留学生は17人。昨年、東日本大震災で避難児童として受け入れた千葉県我孫子市と福島県福島市の2人はことし1年も継続して山村留学に参加する。
ことし山村留学に参加したのは、小学生8人と中学生9人。子どもたちは、1年間地元の学校に通い、五右衛門風呂やまきストーブ、陶芸など日々の生活で山里の共同生活を体験する。
集まった子どもたちは東北から関東、県内、中京や関西まで幅広い。1人ずつ山村留学での目標を語り、お世話になる村役場へ「よろしくお願いします」とあいさつした。
福島県福島市から訪れて2年目で、泰阜中1年の生徒は「まき割り、ものづくりとか普段はできない体験が魅力。2年目で中学生になるので、新規の子や小学生にも教えていきたい」と意気込む。生徒の母親は「福島ではまだ除染も終わっておらず、学期の節目に転校する児童も後を絶たない。継続は本人の強い希望。自然や仲間に囲まれているので安心して預けられる」と話す。
千葉県船橋市からことし初めて訪れた同中1年の生徒は「何度もキャンプに参加して山村留学にも来たくなった。得意なことを増やしたい」という。生徒の母親は「こんな自然豊かなところで暮らせる人がうらやましい」と話していた。