良い子は横断歩道をわたろう―。園児や保護者を対象にした交通安全教室が22日、飯田市名古熊の市立鼎みつば保育園であった。午前の部では県交通安全教育支援センターが、腹話術を交え正しい道の歩き方や信号の見方などを分かりやすく説明した。
年少から年長まで135人の園児を対象にした教室では、腹話術人形のケンちゃんが登場。信号を無視して自動車にひかれそうになると、魔女に悪い魔法をかけられ、鼻が伸びてしまった。
元に戻すため、魔女から出される交通安全クイズを園児たちと一緒に答えた。
道路をわたるときは「近くの横断歩道をわたる」「まっすぐ道路を進む」、遊ぶ場所は「公園」「道路」「駐車場」など、複数の選択肢の中から正解を導くと、魔女が「横断歩道があったら、少し遠くても横断歩道をわたるんだよ」「自動車があるところで、子どもだけで遊んではいけないよ」と呼び掛けた。
園児たちは可愛らしいケンちゃんの動きにおおはしゃぎだったが、クイズが始まると真剣に考え、大きな声で呼びかけに応じていた。
午後は保護者対象の教室を開き、飯田署名古熊交番の署員らが、子どもへの正しい指導方法やチャイルドシートの装着の仕方、駐車場での注意点などを伝えた。
佐藤紀子園長は「きょう学んだことを園や家庭で振り返り、交通ルールをしっかり守る姿勢を身につけてほしい」と話していた。