コロナ禍で受講者増加

学校・教育

[ 2020年 8月 15日 土曜日 13時28分 ]

 県飯田技術専門校(飯田市松尾明)主催の公共職業訓練「建設機械オペレーション科」が6月に開講し、20人が技能や資格の取得に向け、アジマ自動車学校(喬木村阿島)で訓練に励んでいる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で民間企業を解雇された受講生もおり、再就職に役立てようと真剣だ。

 県は何らかの都合で企業を退職した人を対象に、再就職に向けた職業訓練を民間企業と協力して行っている。飯田技専ではロジスティックアジマと委託契約を結び、2015年から同講座を年に1~3回開いている。

 建設機械オペレーション科では、3カ月間の座学と実習訓練を通し、大型特殊自動車の運転免許の取得と車両系建設機械、小型移動式クレーンなどの運転操作のための資格取得を目指す。再就職支援のためビジネスマナーや面接対応、応募書類の書き方、パソコンを使った書類の作成なども指導する。

 同社によると、5月の大型連休明けから受講申し込みが急増。開講以来初めて定員を超える応募があったという。田中和博参与は「いま解雇されてもコロナの影響ですぐに再就職は難しい。なら役立つ資格を取得しようと考える人が多いのではないか」とみている。

  *   *

 受講生の年齢層は20代から60代まで幅広く、女性や外国人の姿も。7日は小型クレーンの実習訓練の真っ最中で、11日の実技試験に向けて訓練に汗を流した。

 飯田市上郷の男性(41)は、3月まで市内の宿泊施設でフロント担当として勤務していたが、宿泊客の減少による事業規模縮小に伴い解雇された。同じく解雇された同僚に講座を紹介され、「いま持っていない資格を取得し、再就職の幅を広げたい」と受講を決めた。

 男性は「ただ資格を取るだけではなく、すぐに職場で働けるよう1歩先を見据えて教えてくれるのでありがたい」と話し、真剣な表情で技術の習得に励んでいた。

 地域の小学生に空手を教えている女性(61)は飯島町から通う。昨年7月にJICA海外協力隊の選考試験に合格し、3月からモザンビークで空手を指導するために現地に派遣される予定だったが、コロナの流行で延期に。待機中の時間を活用し、協力隊の活動で役立つスキルを身に付けようと努めている。

 これまで建設機械の操作にはまったく縁がなかったが、「派遣先は昨年サイクロンで大きな被害を受けた。災害現場で建設機械を操作できれば少しでも役に立てるのでは」と参加。「操作は難しいが、他の受講生の協力もあり何とかできている。このような訓練が無料で受けられるのはありがたい」と話していた。

  *   *

 飯田技専などでは、9月16日からスタートする「産業車両オペレーター科」の受講生を募集している。カリキュラムや取得できる資格は「建設機械オペレーション科」と同様で、募集期間は31日まで。6日と19日にはハローワーク飯田、17、24、31日はロジスティックアジマで説明会を開催する。

 受講料は無料。別途テキスト代などがかかる。田中参与は「経験してきたことが全く違うさまざまな年齢層の参加者が集まり同じ授業を受けるので人間関係の幅が広がる。今後の人生設計をゆっくりと考える機会にもなっている」と資格取得以外にも得られるものが多いとして、受講を呼び掛けている。

 問い合わせは飯田公共職業安定所(電話0265・24・8609)へ。

◎写真説明:小型移動式クレーンの実習

  

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