飯田市立上久堅小学校(田畑重弘校長・児童数43人)は今週を「すもう週間」と位置付け、児童たちが休み時間に取り組みを重ねている。7日までにトーナメント戦を消化し、きょう8日に決勝を行った。
2004年度の卒業生が前庭に屋根付きの土俵を整備したのをきっかけに、児童会が毎年この時期に「すもう週間」を実施。「すもうを通じて礼を学び、心身を鍛えること」を目的に続けている。
ことしは学年を縦に割った8、9人の班で対抗するトーナメント形式で開催。大相撲ののぼり旗がたてられた土俵には児童の他、保護者や近隣住民も集まり、声援を送った。
7日は3班と5班が対戦。子ども力士たちは気合を入れた声で返事をして土俵入りし、衣装をばっちり着込んだ行事が「はっけよい」の掛け声。激しくぶつかったり、土俵際で粘ったりと真剣勝負を繰り広げた。
なかには性別や学年、体格が異なる者同士の組み合わせもあり、番狂わせを起こして歓声を誘う場面もあった。
5年生の男子児童の一人(10)は「相手が年下だったけど、わんぱく相撲の大関だったので緊張した。勝てて良かった」と振り返った。
大和正秀教頭は「保護者や住民の皆さんの応援を励みに、真剣にぶつかり合ったり、大きな声で応援したりと、いつも以上に元気な姿を見せられた」と目を細めていた。