飯田市立上郷小学校の3年生135人が19日、黒田の果樹農家、井坪功さん方の農園でリンゴの花摘み作業を体験した。4月から11月にかけてリンゴ栽培の手順を実地で学ぶ3年生の活動で、ことしで11年目となる。
児童たちは井坪さんやJAみなみ信州の指導員から、「まん中の大きい花を残し、周りの花やつぼみを取り除いて」などと指導を受けて作業。園地内で分かれて広がり、次々と花に手を伸ばしながら「これが中心花?」などと積極的に質問を重ねた。
時間がたつとこつをつかんだ様子で、作業スピードが上がっていた。
男子児童の一人(8)は「つぼみを取るときにプチプチ音がして面白い。リンゴを作るのがこんなに大変だとは思わなかった」と話し、友だちと熱心に摘み取っていた。
近くの選果場にも足を運び、摘んだ花から花粉付けで用いる花粉を取り出す作業も体験した。
今後は花粉つけから、摘果、葉摘み・玉回しなどの作業に参加し、11月に収穫する予定だ。
同校の3年生は総合的な学習の時間にリンゴ栽培を体験しており、井坪さんが協力している。
JAみなみ信州営農部の男性職員(42)によると、ことしのリンゴは平年より3日ほど早く成長しているという。