飯田市立上郷小学校の5年生134人は20日、年間を通して行う米作りのうちの代かきを体験した。泥遊びを兼ねた恒例の行事に児童たちは大はしゃぎ。足場の悪い田んぼの中を走り回りながら土をかきならした。
食農教育モデル校に指定されている同校は、毎年5年生が農業の苦労や喜び、食物を育てることの尊さを学ぼうと米作りに挑戦している。ことしも同校近くの女性(86)が所有する田んぼ4アールで天竜乙女と餅米の2品種の栽培に励んでいる。
10日の田起こしに続き、この日は水着にゴーグルを着用するなど準備万端の子どもたち。高松保育園の年長園児20人も一緒になって田に入った。足を踏ん張りながらゆっくりと泥や水の感触を確かめると、後半は体全体を使って田んぼの隅から隅までむらがないように駆け回った。男子児童の一人は「足が抜けず動きづらかったけど楽しかった」と話した。田んぼを提供している女性も近くで見守りながら「おいしいお米ができそう」と笑顔だった。
24日に田植えを行い、収穫は10月の予定という。