飯田市下久堅小学校の1年生が21日、和紙の原料となるトロロアオイの収穫に挑戦した。ひさかた和紙保存会(久保田紀代会長)と下久堅公民館(羽場竜也館長)がサポートし、学校の敷地内で実施。18人の児童がプランターで育ててきたトロロアオイを収穫し、汗を流した。
ひさかた和紙は同地区に伝わる伝統の手すき和紙。ひさかた和紙保存会の協力で同校の1、3、5年生が紙すきを体験し、卒業証書を作るのが恒例となっている。
今年も原料となるコウゾと併せ、粘材(のり)の役割を果たすトロロアオイの世話に取り組んできた。
3~4人の班に分かれた児童たちは、ひさかた和紙保存会と羽場公民館長によるレクチャーに沿って収穫にチャレンジ。5つのプランターに育ったトロロアオイを協力して引き抜き、根に付いた土を丁寧に落とした。
収穫したトロロアオイの葉の部分を切り離し、児童たちは大きく育った根を洗った。根を洗いながら、「ねばねばする」「ぬるぬるする」と感触を確かめ、活動に取り組んだ。
収穫作業を終えると、トロロアオイの栽培に使用した土を花壇へ。プランターを丁寧に洗い、最後まで熱心に活動に取り組んだ。
◎写真説明:トロロアオイを収穫する下久堅小の児童たち