下久堅小児童がコウゾの皮むき体験

学校・教育

[ 2015年 12月 3日 木曜日 9時46分 ]

 手すき和紙「ひさかた和紙」の伝統を守る飯田市下久堅で1日、和紙の原料になるコウゾの収穫と皮むきを、下久堅小学校の1、3、5年生が体験した。

 かつては下久堅の主要産業だった紙すきを原料栽培から学ぶ取り組みの一つで、紙すき文化を受け継ぐひさかた和紙保存会(平岩宏保会長)が指導。会員たちは午前5時から校庭にある釜戸に火をいれ、事前に収穫したコウゾを蒸した。

 皮むきは1年生から始め、その間に3年生は学校近くの畑に出向くと、自分たちの背丈よりはるかに長いコウゾの収穫を一生懸命に刈った。

 ことしのコウゾは幹が太く、保存会員によると「質も良く、収量も多い」という。

 校庭に戻った3年生は、5年生と一緒に皮むきに励んだ。保存会員は充実した体験ができるようにと、むきやすいコウゾ、むくのに苦労するコウゾの割合にも気を配った。

 ひさかた和紙の商品化をテーマに学習している飯田OIDE長姫高校の生徒3人も加わったこともあり、この日の作業は予定より早く終了。皮は束にして、旧公民館の敷地内に天日干しされた。

 今後は外皮をはぎ取る作業、白皮を煮るなどの工程を経て紙すきを行う。6年生は本年度も、自分たちですいた紙で作った卒業証書を受け取る。

 曽根原弘校長は「子どもたちは作業に主体的に関われるようになり、手際もよくなっている。何より地域の皆さんの心遣いがありがたい」と話した。

  

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