下伊那農高で今田人形を学ぶ

学校・教育

[ 2016年 1月 25日 月曜日 9時32分 ]

 飯田市鼎名古熊の下伊那農業高校で22日、アグリサービス科食農科学コースの2年生18人が「子どもの発達と保育」の授業で今田人形座の木下文子事務局長を講師に招き、今田人形浄瑠璃(国・県選択無形民俗文化財、飯田市無形文化財)の歴史と人形の扱い方を学んだ。

 3年生になると課題研究の授業で自分たちで人形劇を作って夏休みに保育園へ実習に行くことになっている。その事前学習として7年前から毎年この時期に今田人形座から講師の派遣を受けて研修会を行っている。

 同校を訪れた木下さんは、1704年に始まって300年余の伝統のある今田人形浄瑠璃の歴史や、伊那谷の人形浄瑠璃4座の現状と小中学生のクラブ活動の取り組み、人形のしくみと手足の動かし方などを講義した後、実際に3人1組となり6体の人形を動かす実技を行った。

 歩く時の足の運び方から座り方、あいさつの仕方、泣き方などを手取り足取り生徒たちに指導。「人形によって泣くしぐさが違う。子どもはしゃくりあげる」「かしらをちょっと上げてみて。今の表情がいい」「目線と手が一緒になるだけで表情が出てくる」「人形を座らせる時にもっと足を出して」などと教えた。

 人形に触るのは初めてという女子生徒の一人(17)は「1つの人形を動かすのに3人掛かりで大変だと思った。目が動いたり手も細かく動くなど、いろいろな仕掛けがあって面白い。またチャンスがあったらやってみたい」、唯一の男子生徒(17)は「人形がどこを向いているのかわからなくて大変だった。ちゃんと目線を相手に向けないといけない。人形は重かった」と感想を語った。

 木下さんは「3人使いの基礎の人形の使い方と表情を教えたが、なかなか熱心に取り組んでくれる。教えなくても新しいことをやってくれるのはいいこと。特に表情の勉強をしてほしい。自分たちで紙の人形を作る時にうまく応用して」と助言。

 家庭科担当の教諭は「人形の動かし方と表情の出し方にいろいろヒントがある。しっかり勉強してほしい」と話していた。

  

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