下條中3年生が「あいの日」制定 高齢者宅訪問し会話楽しむ

学校・教育

[ 2016年 10月 29日 土曜日 14時27分 ]

1人暮らしの老人宅を訪問する下條中の3年生

 下條村立下條中学校の3年生は28日、7月の中学生模擬議会で提案した高齢者と関わり合いを持つ「あい(愛)の日」を自分たちで計画立て、実践した。雨が強く降る中、2人1組で村内の高齢者宅を訪問し、用意した手作りのしおりをプレゼントしながらお年寄りとの会話を楽しんだ。

 村議場で開く恒例の模擬議会で、生徒ら約40人は念入りに調べた村の課題をもとに各分野ごとの対応策を村幹部に提言した。このうち環境・福祉分野で「近所の高齢者を知らない、話す機会がない」という中学生の現状とともに、高齢者も話し相手がいない悩みを抱えていることが分かり、中学生と高齢者が関わる機会を増やす「あいの日」の制定を提案した。

 村の後押しもあり、生徒たち自身で計画を練った。今回は村内の75歳以上の独居老人を対象に、1組が3~4宅を担当して計61世帯を訪問。高齢者福祉に対する理解を深め、災害への備えなどに欠かせない地域ネットワークづくりへの意識高揚を図った。

 このうち、熊谷伊織さん(15)と村松達也さん(同)が訪れた新井幸子さん(79)宅では、新井さんがお茶や果物を用意して歓迎した。

 生徒2人が「何か困っていることはないですか?」と尋ねると、新井さんは「今は元気だから大丈夫だけど、もっと年を取ったらお願いするかもしれない」と笑顔で返答。「村の若者と話ができて、きょうはうれしかった。勉強があって大変だけど、とても良い試みだと思う」と喜んだ。

 熊谷さんや村松さんは「とても明るく優しく話ができ、逆に自分たちが元気付けられた。学校行事として、後輩たちに続けていってもらいたい」と話し、地図を手に次の訪問宅へと歩を進めた。

  

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