下農高で煎茶道の講習 茶摘みし製茶したもの使い

学校・教育

[ 2014年 10月 17日 金曜日 13時41分 ]

 最北端で茶の製造ができる唯一の農業高校、下伊那農業高校で15日まで4日間、煎茶道の講習会が開かれた。同窓会が1989年に建てた茶室を使い、食品化学科の3年生38人とアグリサービス科の3年生39人がそれぞれ2班に分かれて煎茶道の講習を受けた。

 同校では今春、学校の茶畑で栽培する1500本のやぶきた茶の茶摘みの実習を3年ぶりに再開。生徒たちが摘んだ生茶を製茶機にかけて自分たちのお茶をつくった。食品化学科の教諭は「せっかく資源があるので製茶からお手前まで学びたい」と話していたが、ことしの講習会でさっそく実現した。

 この日はアグリサービス科3年の19人が総合実習の授業の一環として煎茶道の講習を受けた。毎年講師を務める田中勝江さんと熊谷光廣さんが指導にあたった。同校の事務職員を務めたことのある田中さんは、上郷公民館で煎茶クラブを指導。長く同校で教員を務め製茶機や茶室などの整備を計画した熊谷さんは、退職後も同校で抹茶クラブの指導にあたっている。

 講習会では先ず、熊谷さんからあいさつの仕方をはじめ、800年ほど前に栄西が中国から持ってきたとされるお茶の歴史、茶道には500年ぐらい前に千利休によって完成された抹茶道(茶の湯)と、江戸時代中期に売茶翁によって形式が作られた煎茶道があることなどを教わった。

 この後、おいしいお茶のいれ方の手ほどきを田中さんから受けた。「お茶の味を決めるのは、水、湯かげん、茶葉、間合いが関係する」と説明を受け、実際にお点前を指導。生徒たちは慣れない正座に苦労しながらも真剣な表情で「方円流煎茶道」に挑戦していた。

 講習を担当した教諭は「生徒たちは手つきよくやっており、おいしいお茶のいれ方や手順を勉強できたと思う。礼儀を学ぶこともでき、伝統文化を継承する機会になる」と話していた。

  

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