下伊那農業高校(遠山善治校長、生徒数468人)の本年度収穫祭が21日、同校第一体育館で開かれた。カンボジア研修報告や吹奏楽班の発表などに続いて、祭事や会食を行った。
カンボジア研修報告を行った3年生の男子生徒2人は、飯田小学校伝統の森で交流した小学生たちについて「みんな笑顔で楽しそうな姿に心から無邪気になれた」と振り返るとともに、クメール伝統織物研究所で教えられた「良いものは心から」を踏まえ、「すべては人間の心、気持ちが大事ではないかと思った」と強調した。
催事では、農業高校ならではの農場報告や各種表彰の伝達などが行われた。農場報告では、農業と環境部、作物部、畜産部、生物工学部、果樹部、野菜部、草花部、情報処理部、農業機械部、食品化学部、農業経済部がそれぞれ指導方針や生産実績の中間報告、研究とその成果などを報告し、成果を確認した。
遠山校長は「この地域の未来を考えた時、今ある農業の学びは間違いなく必要とされるので、夢と希望、自信と誇りを持ってもらいたい」と話していた。