下農高3年生が伝統の煎茶道講習

学校・教育

[ 2013年 9月 27日 金曜日 15時00分 ]

 下伊那農業高校で26日、伝統の茶道(煎茶道)講習が始まった。同校では、同窓会が1989(平成元年)に建てた茶室を利用して、食品化学科とアグリサービス科の3年生が食品製造の授業で座学と実習を毎年行っている。ことしも両科の3年生76人が4グループに分かれて10月4日まで講習を受ける。

 指導するのは、同校で事務職員を務めたことのある田中勝江さんと、同校で教員を務めていた熊谷光広さん。授業の狙いについて、熊谷さんは「当校ではお茶の栽培から製茶まで行っており、実際にお茶をいただく茶道を学ぶ意義がある」と語った。

 座学では、茶道の歴史や緑茶の種類から、おいしいお茶の入れ方まで学んだ後、実際に茶の湯の作法(お手前)について指導を受けた。「水は必ず一度沸騰させてから用いる」「茶本来の持ち味である、ほどよい渋みと苦みは熱い湯で出る」「茶葉の量は多めに使ってこそ本当のお茶の味が生まれる」などの基本的知識から具体的な作法まで教わりながら、生徒たちは興味深そうにお手前に挑戦していた。

 初めてお手前を経験したという女子生徒は「お茶わんや急須などの持ち方や手の添え方が難しかった。お茶の渋さや苦さが甘いお菓子(まんじゅう)に合っていておいしかった」と感想。

 田中さんは「毎年感想を送ってくれるが、子どもたちは着物や煎茶道などを知らなくても関心や興味があり、初めて経験して感銘を受けたという生徒が多い。暮らしの中の所作やたしなみ、同等で上下のない世界、和がいいものであることを伝えていきたい」と話していた。

  

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