飯田市の学校人形劇育成支援事業に参加する中学校を対象とした合同講習会が6日、同市吾妻町の市公民館で開かれた。4校のクラブが参加し、プロの劇人から人形劇の指導を受けたほか、高陵中の黒田人形クラブによる人形浄瑠璃を鑑賞。互いの活動や人形を紹介しあう交流会も行われた。
市では人形劇団育成事業の一環として、学校人形劇育成事業を展開。小中学校の学校教育における人形劇の実践を支援している。普段は各校で取り組むことが多いなか、他の学校の活動について知り刺激を受けるとともに、交流を深めてもらおうと、昨年度に引き続いて合同での講習会を開いた。
この日は緑ケ丘、飯田西、鼎、旭ケ丘の4校が参加。講師は人形劇団むすび座の永草友士さんと人形芝居燕屋のくすのき燕さんが務めた。
講習会では各校で1作品を演じながら講師の指導を受けた。人形の動作の表現やセリフのしゃべり方、感情の表し方など、細部にわたってアドバイスを受けていた。
交流会では4校のほか参加上演した高陵も加わり、互いの活動や人形を紹介。「かわいい」などと人形の印象について語り合ったり、実際に操りながら動かし方や仕組みを説明していた。
旭ケ丘中3年の女子生徒らは「講習会で勉強したことが、来年の人形劇フェスタで演じる時に反映される」、「他の学校と一緒に講習を受けたり交流することで、人形の作り方や台本作りの参考になる」と話していた。