飯田市学校給食丸山共同調理場は12日、丸山小学校の6年生の給食で、卒業を祝う「キャラ弁そぼろご飯」を提供した。クラスに配食するご飯缶のご飯の上に、飯田人形劇フェスタのマスコットキャラでりんご並木の妖精「ぽぉ」を描写。巣立ち行く児童を祝う気持ちを込めて作った、普段とは一味違う給食で児童らを楽しませた。
卒業生へのキャラ弁は、ことし初めて実施。5日には浜井場、追手町、座光寺小の6年生に提供したほか、17日には飯田東中、西中の3年生にも提供する。担当栄養士の女性は「卒業を前に、給食での思い出をつくることができればと企画した。食べる楽しみを感じてもらえればうれしい」と話す。
「ぽぉ」の絵は、ひき肉と卵を中心に、目や眉をゴマで、頭に乗せたリンゴと口はニンジンを使って表現。背景には小松菜を用いた。提供するにあたり、絵の下地になる型枠を作製し、2回ほど練習をしたという。
この日、ご飯缶のふたを開け「ぽぉ」と対面した児童らは「わぁ!」と歓声。拍手をしながら「すごい」「かわいい」と笑顔で口をそろえた。
栄養士から「おいしく食べるにはしっかり混ぜて」と声を掛けられると、「もったいない」と名残惜しい様子。それでも、お皿に盛られた「混ぜご飯」を味わうと、「おいしい」と再び笑顔を見せていた。