ジビエ振興に向けて鹿肉の魅力発信に取り組む下伊那農業高校アグリ研究班(木下優樹班長)は、今年も高校生レストラン「鹿ランチを召し上がれ」を企画し、参加者を募っている。29日に飯田市錦町のシルクホテルで鹿肉料理を提供する。
真空状態で低温調理をすることで消費者がイメージする「硬い」や「臭い」の負の要素を払拭できることを学び、多彩なレシピを考案している。
今年は「家庭でもできる鹿肉料理」をテーマに、初めて中華に挑戦。酢豚ならぬ酢鹿や、春鹿巻き、中華卵スープ、杏仁ムースなど6品のメニューを組んで提供する。
春鹿巻きは真空調理のものではなく、生の鹿肉を使う。臭みを抑えるため、具材を先に炒めてから皮を巻いて揚げる工夫を加える。
アグリ班定番の鹿肉のカルパッチョも、今回はごま油を使って中華仕立てに。ムースで下農産のイチゴジャムを使うなど、学校産、飯田産の農作物を使うようこだわっている。
木下班長(18)は「今まで自分たちが考えてきた成果を発揮し、おいしいレストランをつくりあげたい」と話していた。
当日は、同施設が提供する館内のレストラン・マリエージュを会場に、12人の班員が料理係や配膳係に分かれて運営する。
地元企業とコラボレーションして開発した漬けガールやアグリこっぺぱんなどの土産も準備している。
会費は1500円。正午~午後2時で定員は40人。先着順で募集期間は17~24日。参加希望者は同校(電話0265・22・8142)へ。