新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言が31日まで延長される見通しとなる中、飯田下伊那地域でも5市町村が小中学校の休校を24~31日まで延長する方針を固めた。その他の町村は大型連休の後半に判断するとしている。
県教育委員会が県立学校の一斉休校を10日まで延長したことを受け、飯伊14市町村は公立小中学校の休校期間を同様にすることを決めている。
飯田市教育委員会は24日まで休校を延長することを決めた。4月9日以降、飯田保健所管内で感染者が発生していない状況を踏まえ、これまで週1回1時間としてきた臨時登校を、週3回まで半日を超えない範囲とする。「3密」(密閉、密集、密接)を避けるため、分散登校を実施。1教室あたりの人数を10人程度とすることが条件で、登校の仕方は学校ごとに検討する。当面の間給食の提供はない。
阿智村教委は村内6小中学校を31日まで休校とする。分散登校で全児童生徒が週2回、学習機会を確保できるよう臨時登校日を設ける他、村営ケーブルテレビでの授業動画放送を継続する。学童保育は午前8時半から午後2時までを各小学校で、以降を学童保育クラブで対応する。黒柳紀春教育長は「状況により期間の短縮やさらなる延長も視野に入れている」とした。
松川町は24日まで、平谷、根羽村は31日までの延長を決めた。いずれも週2~3回の臨時登校日を設ける。
4月28日に開かれた飯伊市町村教育委員会連絡協議会の臨時会で高森、阿南町、喬木村は11日以降について登校再開も視野に入れて検討していることを明らかにしている。