保護者の率直な思い聞く

学校・教育

[ 2020年 2月 18日 火曜日 15時38分 ]

 阿南町内の第一中学校(東條)と第二中学校(新野)に関し、先月25日に開いた町民説明会で統合する方針を示した町教育委員会は17日、保育園、小学校、中学校に通う子どもたちの保護者を対象にした懇談会を新野地区から始めた。20日までに全4地区で開き、望ましい教育環境など、当事者の保護者から率直な思いを聞き取る。

 新野地区の懇談会には20人余が出席。冒頭、南嶋俊三教育長は統合を考える大きな要因の一つに、少人数による人間関係の限定化を挙げた。「保育園から中学校まで、ずっと同じ仲間と過ごすことは競争意識を希薄にしてしまう。ある程度の集団の中で、多様な考えに触れながら、認め合い、協力し合い、切磋琢磨することが重要」と述べた。

 出席した保護者からも「同学年の中ですでに力関係がはっきりしてしまい、手を抜いたり、真剣に取り組まないといった姿が見られる」など、少人数での学習環境に不安を感じる声が聞かれた。

 二中は25年度にも複式学級となる見込みだが、複式となった際には教員の人数も少なくなる。南嶋教育長は「町内の二つの中学校で教育条件が変わってしまうのは不平等であり、避けたい」と理解を求めた。

 一方で保護者からは「人数が増えれば、統合すれば全てが解決という問題ではない」との指摘もあった。

 「地区から中学校がなくなることで、これまで関わってきた仕事がなくなる可能性もある」「統合は教育だけでなく地域のあり方に関わってくる」とし、町に対し、移住定住の促進や産業振興など、人口減少に歯止めを掛け、地域活性化に積極的に取り組む姿勢を求める声もあった。

◎写真説明:新野地区で開いた保護者説明会

  

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