全国中学生ものづくり競技大会県大会・技術分野の南信地区予選会が30日、飯田市大瀬木の旭ケ丘中学校で開かれた。飯田下伊那と上伊那郡の4校から22人が出場し、県大会の出場権をかけて木工の技術力を競い合った。
ヒノキ板1枚をのこぎりやかんな、金づちなどを使って加工し、90分の制限時間内に規定の課題を完成させるという競技で、作品の精度や作業手順など5項目について審査を受けた。
練習時間などの環境は学校によって違うものの、どの出場者も一定の練習を積んで出場しているとあって、今大会の平均レベルは「全員が時間内に完成させるなど、とても高かった」と関係者。最優秀賞に輝いた生徒は30分ほどで作業を終え、仕上がりも高い評価を受けた。
終了後、生徒の多くは「緊張して100%の力を出し切れなかった」「やはり普段の練習が大切」とプレッシャーの大きさ、努力を積み重ねることの大切さを口にした。2年生は「来年も挑戦したい」と1年後を見据えた。
他校の精鋭を迎えて大会に臨んだ旭ケ丘中の3年生は「失敗ばかりだったけれど、完成したことがとてもうれしい。あきらめずに作ってよかった」と話していた。
4位までの生徒が、10月29日に松本市の清水中学校で開かれる県大会に出場する。