根羽村の義務教育学校「根羽学園」の6年生2人は10月29日、ソフトバンクが開発した人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を活用して環境問題解決のアイデアを発表した。プログラミング教育の一環。学園食堂で行われた発表会には全校児童・生徒が参加し、プレゼンテーションを熱心に聞いた。
全校で取り組める対策として、片桐悠晟君(11)は節水のために給食の食器をきれいに洗うこと、前田積志君(12)はニワトリを飼育して残飯を食べてもらうことを提案。手や頭に触れると反応するようプログラムしたペッパーと会話をしながら、発表を進めた。
ペッパーと同じポーズを取ったり、コントのような掛け合いをしたりと、コミカルな動きで笑いを誘った。他の児童生徒は、2人の提案に真剣に耳を傾け、発表後には大きな拍手を送った。
プログラミング教育でのペッパーの活用は「実際の学習の中で成長できる教材を」と国語担当の下井慈教諭(50)が提案した。10月に入ってから、授業内でせりふや動きを指定するプログラミングを実施。発表当日にレンタルしたペッパーと初対面し、ソフトバンクの講師に指導を受けて調整した。
ペッパーをプログラミング授業に取り入れた例は県内で初めてという。片桐君は「緊張した。説明書を見ながらプログラミングをするのは大変だったけど、できる動きをたくさん使うよう工夫できた」と笑顔。前田君は「プログラムした通りに動いてくれて良かった。皆が笑ってくれるようペッパー君と頑張った」と話した。
◎写真説明:ペッパーと発表をする片桐君