数千キロを旅するチョウ「アサギマダラ」の学習会が9月29日、飯田市の千代小学校であり、4年生9人が住民講師の指導でマーキングに初挑戦した。
千代の住民有志は10年ほど前からアサギマダラが好むフジバカマを地区内に植え、移動状況を調べるために羽根にマーク(標識)を付けて放している。
この日は、子どもたちの学びを支え地域応援団のメンバーで、アサギマダラに詳しい関口兼善さん(75)と内藤節子さん(70)が講師として来校。移動距離、羽根で分かるオスメスの見分け方などを教えた。
児童たちは「気流に乗って長距離を飛び、世代交代しながら移動する」といった説明に目を輝かせて聞き入った。
続いて校庭のフジバカマの近くでゆったりと舞うアサギマダラをそれぞれに捕まえ、2人の指導でマーキングに挑戦。自分の名前も書き込んだ。
松澤星(あかり)さん(9)は「沖縄県とか遠くまで飛んでいって見つかったらいいな」と話していた。