飯田市立千代小学校(河西敏夫校長)の5、6年生22人は8日、音楽の授業で講師に招き、琴の演奏体験を行った。同日は竜東中学校でも琴の演奏体験が行われた。
2011年の教育指導要領の改訂で、音楽の授業では日本の伝統音楽を重要視するようになり、各校が必修で邦楽に取り組むようになった。道具や指導などは学校だけでは対応できず、地域の講師を招いての授業を行うところが多い。同校での外部講師を招いての邦楽教室は初めての試み。琴は竜峡中学校から借りて行った。
授業で邦楽の演奏を聞いたことがあるものの、ほとんどの児童にとって実際に琴を見たり、生演奏を聞くのは初めて。講師が琴の部位や爪、弾き方などを説明し「六段の調」などを演奏すると、児童たちは興味深そうに見つめていた。
引き続いて、実際に琴の演奏を体験。緊張しながらも爪で弦をはじくと音が響いた。5年生の男子児童は「とてもきれいな音がする」と驚いた様子。6年生の男子児童は「やっていると指が痛くなりそうだけど、初めてなのに意外と音が出てうれしかった」と話していた。