新型コロナウイルス対策で、飯田市教育委員会は12日開き、市内全小中学校(19小学校、9中学校)の卒業式について、保護者一人の出席を認めるなど方針の一部を変更することを確認した。各学校には変更を通知。市内の卒業式は17、18日に行われる。
これまでは児童生徒、教職員のみの出席としていたが、条件を緩和する。ただ在校生の「送辞を行う児童生徒など少人数の参加」は変わらず、来賓は参加しない。
手洗い、アルコール消毒、登校前の検温、健康観察に加え、徹底事項に会場の換気と座席間の距離の確保を追加した。代田昭久教育長は「学校生活の中で最も大事な一日であることや、社会性などを考慮する中で判断した」と話した。
いずれも現時点での対応とし、飯田下伊那地域で感染者が出た場合には卒業式の縮小、中止といった変更もある。
市教委の方針だと、濃厚接触を避けるため、時間は30分程度に短縮するよう要請。校歌や合唱の実施についても、必要性を考慮して判断するよう求めている。
入学式は、今後の状況を見ながら23日をめどに検討する。