松川町内の飲食店4店舗が12日、松川中学校3年生115人の卒業を祝い、ご当地メニュー「ごぼとん丼」の学校給食を提供した。
ごぼとん丼は、地元産の豚バラ肉とゴボウを煮込んだ名物丼として2006年に誕生。地元の子どもたちに地域の味に親しんでもらおうと地元飲食店などでつくる「ごぼとん丼会」が発売当初から、中学校卒業祝いで学校給食に提供する活動を続けている。
昨年は3月の臨時休校で中止となり2年ぶり。今年もコロナ禍で飲食店が打撃を受けて実施するか悩んだが、苦労してきた子どもたちを応援しようと継続を決めた。材料費の一部を町が補助している。
大受、清流苑、美富久、大西楼の4店舗が、それぞれの店で提供するメニューそのままのごぼとん丼を用意した。生徒らは豪勢な料理に大喜び。「肉が柔らかくておいしい」「他の地域の人に自慢できる味」「中学最後の思い出になった」などと喜んだ。
ごぼとん丼会長で美富久の松沢喜好さん(73)は「町の応援があって活動を続けられる。地元の名物の味を知ってもらい、地域に愛着を持ってもらいたい。ごぼとん丼の広報大使として魅力を広めてもらえたら」と話した。
◎写真説明:ごぼとん丼を味わう松川中3年生