和合小学校が山村留学受け入れ

学校・教育

[ 2017年 5月 16日 火曜日 15時10分 ]

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 昨年度の全校児童数が7人で、学校の存続と児童数増加を目的に山村留学の受け入れを始めた阿南町立和合小学校は、PTAなどが中心となった実行委員会が主催して本年度も同留学生を募集する。昨年度は6月から募り始め10件以上の問い合わせがあり、1家族が今年4月から和合での新たな生活を開始。小学2年の長女が同小に転入するなど成果を挙げた。

 清流和合川での川遊びや米・伝統野菜作り、伝統芸能の念仏踊りを学び、心豊かな学校生活を送る同小児童たち。児童数の減少から保護者も少なく、通学校区内の85戸すべてがPTAを務めるなど、地域ぐるみで学校運営を支える。

 一方で、過疎の進行による児童数の減少は深刻で、2012年に10人だった児童数は13年8人、14年8人、15、16年は7人で推移。本年度は2人の卒業と2人の転出があったが、山村留学生1人を迎えて4人が学校生活を送っている。

 4人すべてがIターン者の子供たちで、地元出身は将来的に見てもいない状況。「和合小親子山村留学」実行委員長の小椋啓司さん(54)も1990年に大阪から単身移住し、和合地区で有機農業に励む。現在は2人の子供が同小に通うものの「何とか児童数を安定的に確保したかった」と山村留学の事業化に着手。昨年度のPTA総会で承認された。

 都市部へのチラシ配布やインターネット、SNSなどを活用しながら情報発信し、昨年度は15件の問い合わせがあった。うち9家族が実際に和合地区に訪れて見学し、この4月から篠崎一心(いっしん)さん(32)さん一家が和合へ移り住んだ。

 茨城県結城市から家族そろっての移住。妻かおりさん(35)と長女で小1のいちろさん(7)、年中のきい乃さん(4)に加え、11月には新しい命が誕生する予定だ。農業を中心とした山村での田舎暮らしにひかれ、和合在住Iターン者のブログなどから地域の様子を知り山村留学への参加を決めた。空き家を改修して暮らし「住むところがあったのも移住の決め手」(かおりさん)と語る。

 15日は恒例の小学校の田植え。いちろさん、きい乃さんも新しい友達と一緒に田植えに挑戦した。見守った一心さんは「長女は転校に心配な面もあったが以前よりも生き生きと生活している」と語り、かおりさんも「自分らしく生き、楽しみを見つけてもらいたい」と新生活に期待を寄せる。泥の感触を味わったいちろさんは「気持ち悪かったけど楽しい。川遊びが楽しみ」と笑顔で話した。

 小椋さんは「和合に来てくれて本当に良かった。廃校も瀬戸際で首の皮一枚でつながっている状況。もっと多くの人に参加してもらいたい」と願う。

 地区内には寮もなく、児童単独の受け入れは困難なため、昨年同様、保護者も一緒に移住する「親子で山村留学」で随時募集する。町営住宅や空き家を低価格であっせんする。詳しい問い合わせは小椋さん(電話0260・24・2822)へ。

  

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