喬木中学校2年生は11日、喬木村内の農家16カ所で農業体験学習を行った。それぞれのグループごとに農家を訪れ、地元の産業を体験した。
総合的な学習の時間の一環。5―7月、3回にわたって体験学習を行ってきた。この日、1年生は阿南少年自然の家で自然体験、3年生は社会福祉施設で福祉体験を行った。
2年生は4―8人ずつ16グループに分かれ、村内の農家を訪問。伊久間地区の農家6人でつくる「農友会」が利用する30アールの畑では、4人が訪れてジャガイモを掘った。
生徒は会員とともに自走イモ掘り機に乗って1畝ごと収穫。機械が土を掘って取り出したイモを草などと選別し、次々と箱に入れていった。収穫したイモはハウスの中に運び込み、広げて乾かした。
生徒の一人は「小さい頃に農業をしている祖父母の手伝いをしたことがあるけれど、イモ掘りは初めて。どんどんイモが上がってくるのを取っていくのが楽しかった」と笑みを浮かべた。
同会のまとめ役の男性(62)は「中学生の受け入れは3回目。農業体験は、喬木村でどのようなものができるのか勉強になるので意義があると思う。一つの思い出にもなるのでは」と話していた。
収穫したジャガイモは14―16日、ポピーの会が同村の縄文の丘フルーツパークで販売する。各日午前10時から午後4時まで。問い合わせは農村交流研修センター(電話0265・33・3999)へ。