大人と子どもが一緒になって地域について学ぶ「喬木村教育フォーラム」がこのほど、上平と富田の両地区で開かれた。
教育フォーラムは、公民館の分館ごとにアイデアを出し合い、地域性に重視した方法で教育を推進する取り組み。毎年史跡を巡ったり、自然に触れるなど公民館の分館単位で地域の魅力を再発見している。
上平地区では小中学生を中心に約50人が参加した。早朝のラジオ体操に始まり、真浄寺で座禅教室も。永井真寿副住職から座禅の組み方を教わると真剣な表情で耳を傾けた。全員で朝粥を食べた後、東日本大震災でボランティアを経験したという永井副住職から被災地の様子を聞いた。
地区内の史跡などを巡る「上平みんなであるこう会」も実施。知久氏の出城とされる松下城跡、大門「正覚塚」、上平遺跡、諸原神社を歩き、参加者は上平遺跡に触れると「3000年以上前の縄文時代から上平には人が住んでいたことを知った。これからも地域を大切にしていきたい」と話した。
一方、富田は先月に開いた恒例「第18回夏祭り兼教育フォーラム」に続き、飯田市内を会場にツリークライミングの体験会を開いた。
初の試みで、小学生ら20人が参加した。講師からこつを教わると、ヘルメットを装着した子どもたちは勢いよく先端を目指し「とってもおもしろい」「眺めがいい」と大喜び。「来年もやってほしい」といった声もあった。