地域経営論フィールドスタディ始まる

学校・教育

[ 2016年 8月 20日 土曜日 14時13分 ]

市フィールドスタディ講義

 全国各地の大学生が飯田市に集い、市の地域経営やまちづくりの特色に学ぶ「地域経営論フィールドスタディ」が、19日から22日まで4日間の日程で始まった。名城、立命館、和歌山、東洋、立命館アジア太平洋の5大学から、学生44人が参加。市民を講師にした講義や住民交流などを通じて、持続可能な地域経営や多様な主体との連携のあり方などについて主体的に考え、理解を深める。

 市企画課によると、市と関わりのある大学の研究者らでつくる学輪IIDAの「共通カリキュラム構築プロジェクト」の一環で5回目。ことしはテーマに「地域経営論―人材サイクルを検証する―」を掲げ、行政と地域それぞれのキーパーソンに焦点を当てるなど、多角的に学びを深める内容とした。

 初日のカリキュラムのうち、牧野光朗市長は「人材サイクルの構築に向けた地域経営の考え方」を講義。「飯田の大火」(1947年)からの復興のシンボル「りんご並木」を皮切りに、南信州圏域の救急・産科医療体制や民間企業と連携した太陽光発電の普及事業(公共施設の屋根貸し制度)などのプロセスをひもときながら、「ボトムアップ型の地域づくり」や「多様な主体の連携」の重要性を説いた。

 「当事者意識」も地域づくりのキーワードに位置付け、学生たちにも「焼け野原に、りんご並木を実現するために必要なことは何か」や「産科医不足に伴う出産制限が必要となった。あなたが市長ならどうするか」など、実例に基づく問題を盛んに投げ掛け、積極的な思考と意見を求めた。

 リニア中央新幹線の県内駅が市内に設置される特殊事情も強みとして説明。人口減少時代を迎えた今後の市民サービスのあり方について「課題も複雑多様化する中で、行政ですべてを担うことは不可能で、多様な主体との協働の仕組みをどうつくるかが大事」と述べた。

 学生たちは初日夜は千代で農家民泊に臨み、各農家と交流。2日目は事例別講義として、公民館活動による「帰ってきたいと考える人づくり」、市街地開発を例にした「住み続けたいと考える地域づくり」、農家民泊や産業クラスターなどによる「帰ってこられる産業づくり」について学び、3日目に分野別の6班によるフィールド調査で当事者・実践者たちから学びを深めるという。

 最終日の22日午前10時半からは市公民館2階でグループ別の報告会がある。

  

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