天龍村立天龍小学校(熊谷三枝校長)のみどりの少年団を構成する3~6年生15人が8日、4月下旬から5月上旬に掛けて飛来してくる渡り鳥、ブッポウソウの巣箱づくりを行った。手作りで10個作成し、9日に村内各所に設置して営巣、繁殖を手助けする。
巣箱づくりは、東南アジアから渡ってくるブッポウソウの保護を目的に、1998(平成10)年から毎年行っている。
ことしから3年生も加わったみどりの少年団。3人一組のグループをつくり、飯伊森林組合や村職員も手伝いながら6枚の板を組み合わせ、高さ30~40センチの巣箱を完成させた。
児童たちは交代でくぎを打ったり抑えたりして、協力し合いながら作業を進めた。3回目の巣箱作りとあって、手慣れた手つきで取り組んだ6年生の児童(11)は「去年のように、ことしもブッポウソウに営巣してもらいたい」と話した。
ブッポウソウは天龍村の村鳥で、県の特別天然記念物にも指定されている希少種。近年は5月の大型連休付近で同村に渡り、各地の巣箱などで営巣する。
金緑色に輝く美しい姿が特徴で、児童たちは毎年、飛来した直後から観察を行い、渡り去った後には巣箱を集めて鳥の繁殖状況などを調査している。ことしは23個の巣箱を村内十数カ所に設置する予定だ。