天龍村で国内外学生ら田舎暮らし体験

学校・教育

[ 2016年 7月 1日 金曜日 9時37分 ]

国際基督教大が天龍村へ 国際基督教大学(ICU)=東京=が海外の学生らを受け入れて行うボランティア学習「サービス・ラーニング」の一環で、6月29日から1週間にわたり学生ら10人が天龍村に訪れ、田舎暮らし体験を行っている。初日は戦時中の平岡ダム建設の歴史的背景などについて説明を受けたほか、役場にも足を運んで大平巌村長を表敬訪問した。

 

 サービスラーニングは1980年から米国で始まった教育活動の1つで「無償で社会奉仕活動を体験し、市民性を育む学習」とされる。同大では技術協力や持続可能な開発、協働、自治などの概念や理論を実際の社会現場で経験することで、理解を深化させることを狙う教育プログラムだ。

 

 昨年同大の女子学生が単身天龍村で1カ月間住んだことがきっかけ。村の対応の良さが好評だったとして、今回は学生に教授や講師などを加えた計15人の大型受け入れを村が了承した。

 

 訪れたのはICUをはじめ、ICUと提携する香港中文大学と米ミドルベリー大学の学生らで、5日まで村に滞在する。期間中はブルーベリー収穫やていざなす畑の観察、キャンプ場での川遊び、天龍小学校音楽会の観賞などの体験プログラムをはじめ、2日間はホームステイも行って村民との交流も図る。

 

 初日はなんでも館で教育長職務代理(71)が、平岡ダム建設の歴史を説明した。労働力不足を補うため、強制連行などにより中国や朝鮮人らを建設工事に従事させ、60人以上が飢えや病気、作業中の事故などで亡くなった歴史を紹介。「悲惨な過去を拭い去ることはできないが、これからに生かすことはできる」と訴えた。

 

 ダム建設工事のときの写真も公開され、学生らも積極的に質問した。ICU4年の男性(22)は「多くの犠牲者が出ても、それをなかったことにせず、祈り続けていることがすごいと感じた」と感想を述べた。

 

 15年以上にわたりサービス・ラーニングを手掛ける講師(44)は「地域コミュニティーを知らずに育っている子どもたちは多い。田舎も知ることで日本の豊かな多様性を体験してもらいたい」と話し、大平村長も「自分で気付き、何かを追求してもらえれば」と期待を寄せた。

  

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