天龍村向方のどんぐり向方学園の小中学生14人が18日、校内で味噌づくりを体験した。自分たちで栽培した大豆を素材に、近隣住民から借りた装置などを使ってつぶし、塩やこうじと混ぜ合わせた。
学校発足当時から続けている恒例の食育活動の一つ。ことしも学校近くの畑で栽培した10キロ超の大豆を使った。
大鍋に入れて約3時間煮た後、作業を本格化させた。
手動の大豆潰し機に豆を入れると、生徒たちは順にハンドルを握ってぐるぐる回し、ミンチ状になって出てくる大豆を大きなたらいで集めた。
こうじや塩と混ぜる作業では、「しっかり混ぜないと、発酵が行き届かない」ことなどを学びながら、手作業で丁寧に混ぜ合わせた。
樽に入れて2―3カ月ほど寝かせて発酵を待ち、春から給食の味噌汁などに使って食べる。
初めて体験したという小学校5年の男子児童(11)は「大豆栽培も味噌づくりも初めてだったが、とても楽しくできた」と話していた。
「自ら動く子を目指して」の学校目標の下、農業や自然体験、地元住民との触れ合いを通じて「生きる力」を培う教育を進めている同学園。味噌づくりも、毎年恒例の行事として定着している。