天龍村向方の学校法人「どんぐり向方学園」(中野昌俊学園長)はこのほど、学校近くの山林で里山保全を兼ねた支障木の除去作業を体験した。
ことしも向方地区の村道沿いで作業。通行などに支障がある竹を切り倒し、木材破砕機で粉砕した。
指導に当たったのは村松久一さん。作業中、「枝に衣服がひっかかると事故につながる」など注意点を伝えて、粉砕機の使いかたを説明。間伐などの作業方法も解説し、森林を守る現場の実態を紹介した。
生徒たちはヘルメットと軍手、長靴姿で次々と竹を運び出し、粉砕機へ。機械に運び入れると、竹を砕くけたたましい音が一帯に響いた。
長い竹は10メートルもあり、苦労する場面も。表面が滑りやすいため、生徒たちは慎重に作業を重ねた。
同校は「自ら動く子を目指して」を学校目標に掲げ、農業や林業、自然体験、地元住民との触れ合いなどを通じて「生きる力」の養成に努めている。林業体験は3年前から行っていて、間伐などを体験したこともある。
同校は「今後もさまざまな体験や経験を通じ、自ら動き、考える生徒を養っていきたい」としている。