子ども科学工作教室がこのほど、飯田市追手町の市美術博物館で開かれた。飯田下伊那地域の小学生43人が参加。地元企業の社員や飯田OIDE長姫高校の生徒らの指導を受け、難易度の高い3極モーターカー作りに挑戦した。
同市工業課と同館、下伊那地方事務所、県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターが主催し、年4回開催する教室の1回目。日進精機と三菱電機、多摩川精機、中部電力、オムロンや高校生が協力し、子どもたちの指導に当たった。
はじめにモーターの原理について説明を受けた後、製作を開始。シャフトに取り付けたコア3カ所にエナメル線を巻き付け、3極モーターを組み立てていった。巻き付ける方向や強さ、回数がそろわないとうまく動かないため、子どもたちは社会人や高校生から何度もチェックを受けながらモーター作りに取り組んでいた。
松尾小4年の男子児童は「車を作ってみたくて参加した。エナメル線を巻くのが難しかったり、モーターが回る時に他の部品にひっかかったりしたけどうまく回った。走らせるのが楽しみ」と話していた。
モーターを組み立てて電池で電流を流し、回転するかどうか確かめた後は、スイッチ付き電池ボックスやタイヤなどのパーツを取り付け、自動車を完成させた。