学輪IIDAの全体会

学校・教育

[ 2018年 1月 25日 木曜日 16時33分 ]

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 飯田市と関わりのある教育機関の研究者らを結び、地域課題の解決や地域振興などを目指す大学連携会議「学輪IIDA」の全体会が20日、市内で開かれた。「イノベーションが起こる地域社会の創造」をテーマに、基調報告やフリー討論を展開。地域を愛し、将来を通じて地域で活躍する人材を育む「地域人教育」の広がりなど、地域と教育機関の有機的な連携・交流への期待が膨らんだ。

 市と大学教授や行政関係者、市民ら約200人が来場した。学輪IIDAは2011年の設立で、フィールドスタディーなどで市と関わりがある全国各地の52大学・機関の研究者113人が参画している。

 学校を飛び出して地域に学ぶ地域人教育は、飯田OIDE長姫高校が市と松本大学と連携して進めてきた。今回の基調報告では、同校商業科の生徒7人によるグループ「Sturdy egg(スタディ エッグ)」が、特産の飯田水引の需要拡大と認知度向上を目的にした研究活動の成果を披露。昨年の全国高等学校生徒商業研究発表大会で優秀賞に輝いた発表を再現し、大きな注目と拍手を集めた。

 生徒たちは市職員や地元の水引業者への聞き取り調査をはじめ、水引を含む伝統工芸が盛んな金沢市などへの視察を通じ、固定概念にとらわれない新たな需要や可能性に着目。地域内外の多くの人々と協力し、同校卒業式で実際に着用された卒業生へのコサージュや「食べられる水引」をキャッチコピーにした和菓子づくりなどに取り組んだ。

 発表後にリーダーの宮澤芽生さん(17)は「入学するまで地域人教育は知らなかったが、高校生だけで固まらず、地域の多くの皆さんと関わる中で、新たな気付きや挑戦が生まれた」と取り組みを振り返り「元々引っ込み思案だったけど、おじけづかずに積極的に行動できるようになりました」と笑顔を見せていた。

イノベーション起こる地域とは
フリー討論会

 「イノベーションが起こる地域社会の創造」をテーマにしたフリー討論会では全国28大学の研究者約50人が参加し、多彩な視点から意見や考察を出し合った。

 「地域人教育」にも関連して「新しい出会いの場、多様性の機会をつくることが大事」「感性をどう豊かにマネジメントするかが重要」などの声が出た。地域人教育の水平展開に向けては、大学・キャリア教育との有機的な結合や、学力至上ではない評価システムの確立が課題に上った。

 全体を通じてはこのほか「政・官・民など異なる分野の人たちが垣根を越えて、胸襟を開ける場がたくさんあるといい」「高齢者も若い人たちの負担になるだけではいけない。起業・創業は若者に限らず、シニア世代だからできることもある」「ダボス会議のように飯田で知のイノベーションを共有できれば」などの指摘があった。

  

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