「天龍村小中学校のあり方検討委員会」(熊谷美沙子委員長)は26日、現在の天龍小学校校舎に天龍中学校を移設し、「小中併設校」とするよう永嶺誠一村長に答申した。
時期については、小学校体育館と村民体育館の老朽化に伴い新たに建設する、総合体育館の完成と同時にスタートできることが望ましいとした。この他、小中併設校を進めながら将来的な「小中一貫教育」「義務教育学校」についての検討を行うよう上申。付帯意見として、移住定住や山村留学の推進を要望した。
総合体育館に関しては、7月に建設検討委が、小学校敷地内に建設するよう村に答申している。
永嶺村長は「小中学校の方向性を早期に決定することで、子育て世代の不安を解消したい」とし、9月に計画する総合教育会議で小中学校と総合体育館についての方針を固める意向を示した。
熊谷委員長は「学校が変わるということは村にとって非常に大きなこと。村らしさを発揮し、発信していくチャンスでもある。村の教育について多くの人に考えていただく機会になれば」と期待した。
小中学校のあり方検討は、2023年度に中学校の入学生がゼロとなる深刻な児童、生徒不足や、中学校の敷地がハザードマップの警戒区域に含まれる安全面の課題などを背景に行われた。
◎写真説明:答申内容を説明する熊谷委員長(左奥)