市公民館で高校美術・書道展

学校・教育

[ 2012年 12月 9日 日曜日 11時43分 ]

 飯田下伊那地域の高校の美術・書道クラブが一堂に会する「第32回飯伊地区高校美術・書道展」(飯伊地区高校美術書道連絡会、県教委主催)が8、9の両日、飯田市吾妻町の市公民館で開かれている。高校生の自由で力強い約150点を展示し、来場者を楽しませている。

 飯伊地区の高校で活動するクラブ員が集い、発表を通じた交流や互いの制作活動の活性化、作品向上を目標に開催。阿智、阿南、飯田、飯田長姫、飯田女子、飯田風越、下伊那農業、松川高校の8校が参加している。

 美術部門では油彩やアクリル絵の具の作品が中心。心象風景や物語の世界、人物、動物、風景などさまざまなモチーフを題材にしている。秋をテーマにした2幅1対の日本画や鉛筆デッサン、マンガ、立体作品なども。書道部門では蘭亭序など古典の臨書、創作や少字数の大作など、力強く自由に書いた作品が並ぶ。

 展覧会前日の7日には、作品の批評会が開かれた。美術では各校顧問が各出品作を講評。書道では昨年に引き続き、岐阜女子大学准教授の中根海童さんが講師を務め、展示作品の講評のほか同大学の学生とともに木簡の書の実演を行った。

 中根さんは各校から1―3点ずつ出品作を選出。制作した生徒から作品のねらいを聞いた後、講評しながら書体について解説したり、制作における心掛けを語った。

 古典の臨書においては「形を真似るだけでなく、書の背景にある人間の精神を中心に作品づくりをすること」と強調。熟語や1字のみの少字数作品では「ただ大きく書けばいいわけではない。作者がどんな気持ちを入れたかが大事」とした。

 「少字数の書は、作品を見る人が作者の気持ちをくみ取りやすい。だから書く人の思いが大事」として、画家・ゴーギャンの作品「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」を例に挙げ「ゴーギャンは疑問を作品にぶつけている。これからの書もそうあってほしい」と話していた。

  

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