地域の子どもたちにさまざまな体験の場を提供する、飯田市座光寺の「麻績の里体験学校」(座光寺公民館主催)はこのほど、座光寺公民館で「子ども科学教室」を開催した。園児、児童ら約30人が参加。市の呼びかけで2001年に結成された、科学教育ボランティア団体「おもしろ科学工房」によるサイエンスマジックショーや、モデルロケットなどの工作を楽しみ、不思議な科学の世界を体験した。
サイエンスショーでは、不思議な現象が次々と目の前で繰り広げられるたびに、子どもたちは目を見張り大きな歓声。「どうしてか?」と問われると、想像を膨らませ、自分の考えを述べる姿も見られた。
続く工作は、5、6年生がモデルロケット、ほかの児童らがバルーンスライム、ホバークラフト作りに挑戦。このうち、モデルロケットは紙を筒状に丸めて作った胴体に、電気が流れることで着火する火薬エンジンを搭載して打ち上げるもの。胴体の中には、ビニールで作ったパラシュートも納められた。
同クラブのスタッフに指導を受けながら、世界に一つだけのオリジナルロケットを無事完成させた子どもらは、座光寺小学校のグラウンドに移動し、打ち上げに挑戦。カウントダウンに合わせて、ロケットに接続された電気を流すスイッチを入れると、空高く発射された。想像以上に高くまで飛んでいくロケットに、子どもらは大興奮で、「すごい!」と大きな声を上げながら、パラシュートとともにゆっくりと落ちてくる機体を追いかけていた。