手すき和紙で卒業証書 地域の伝統文化を誇りに

学校・教育

[ 2014年 1月 30日 木曜日 10時27分 ]

紙すきで卒業証書をつくる児童ら 飯田市立下久堅小学校の6年生32人が29日、下久堅公民館に併設する和紙の紙すき体験場で紙すき作業を行い、卒業証書にするための「ひさかた和紙」を作った。ひさかた和紙保存会(平岩宏保会長)の指導で、均等な厚さになるよう丁寧に両手を動かし、原料となるコウゾの繊維などを木製のこてですくった。

 

 下久堅地区特有の文化として定着している和紙づくりについて、生活科や総合学習の時間を活用して伝統的に学習。接着の役割を果たすトロロアオイの種まきや、繊維となるコウゾの収穫、皮はぎまで、季節に応じた工程を体験し、完成した和紙を6年生は卒業証書に、1、3、5年生は凧(たこ)づくりなどに活用している。

 

 6年生たちはこの日、木製のこてを使って一人2枚ずつを作成した。隔年で体験し、前日にも練習を重ねていたため、要領よくこなし、5分ほどで0・7―0・9ミリほどの厚さにした。

 

 むらなくすかれた和紙は、保存会のメンバーたちが脱水し、65度ほどの温度に保たれた鉄板に乗せて乾燥した。

 

 男子児童の一人(12)は「緊張したが、うまくできた。下久堅伝統の和紙で、手作りの卒業証書ができることがすごくうれしい」と語った。

 

 同校の児童たちは1996年から紙すきに取り組んでおり、2001年から卒業証書に活用している。

 

 曽根原弘校長が、子どもたち一人一人の名前を筆で記し、3月19日の卒業式で授与する。

 

 同校長は「6年間の集大成となる卒業証書に手製の和紙を用いることで、お世話になってきた地域の方々との交流や地域の大切な文化について思いを深めてもらえたら」と話していた。

 

  

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