飯田下伊那地域の一部の小中学校で19日、始業式が開かれ、例年より短い夏休みを終えた児童生徒が2学期をスタートさせた。飯田市桐林の竜丘小学校(全校358人)は3密を避けるため、放送で実施。2週間ぶりに児童らの元気な声が教室に響いた。
田中稔校長は「マスクの着用、教室の換気など1学期に続いてコロナウイルスの予防にしっかり取り組んでほしい」と呼び掛けた。テレビ番組を例に挙げて勉強をする理由も説明。「心を豊かに、人として成長するために、2学期も楽しく学習に取り組んでほしい」と話した。
「短い夏休みだったが楽しく過ごせましたか」と問いかける場面もあり、各教室で子どもたちが元気に返答していた。10分ほどで式は終了した。
3年生の女子児童(9)は「近所へ釣りに出かけたり、家族とかき氷を食べたりした。短かったけれど楽しい夏休みだった」と振り返り、別の女子児童(同)は「漢字や算数が難しくなるから頑張りたい。校長先生の話を聞いて勉強することはいいことだと思った」と話した。5年生の男子児童(11)は「算数の面積の勉強を頑張りたい」と意気込んでいた。
竜丘小は1学期から、全校集会や終業式を放送で実施。2学期は運動会や音楽会などの行事があり、このうち音楽会は分散して発表の場を設けるなど、密を避ける工夫をすることにしている。
◎写真説明:放送での始業式