景観デザインをテーマにシンポジウム

学校・教育

[ 2019年 5月 5日 日曜日 13時08分 ]

 飯田市へのデザイン系大学院大学の設置を目指す準備会(事務局=南信州・飯田産業センター)は4日、同市座光寺のエス・バードで、総合的な景観デザインをテーマにしたシンポジウムを開いた。パネル討議ではランドスケープデザインの専門家ら3人が、市内への高等教育機関設置の是非について意見交換。多様な視点から立地に適しているとの評価で一致し、期待を寄せた。

 パネル討議は「ランドスケープデザインの学び舎構想」の演題で進めた。

 ランドスケープデザインを「造景学」と表現した綿半ホールディングスの野原勇社長は、生活にデザインを取り入れる重要性を強調。「自然と共生する都市デザインの拠点を目指すことは他地域にない考え方」とし、事業者の立場からも推進を誓った。

 市のリニア駅周辺整備デザイン会議副会長を務める東京芸術大学の北川原温名誉教授は、建築士に比べてランドスケープデザインの専門家が少ない国内の状況を挙げて「飯田に十分設置し得る」と述べた。

 「美しい田園風景に対し、市街地の景観はひどい」とする一方、「改善すべきものが多いことが重要」と指摘。リニアが試金石になるとの考えから「飯田の未来の景観の中にどう取り込むか、それを考えなければ」と語った。

 地域デザインを専門とする信州大学社会基盤研究所の上原三知准教授は欧州を例に「市や県と連携し、条例もつくりながら展開すべき」と話した。

 オブザーバーの進士五十八(しんじいそや)福井県立大学学長は「ランドスケープデザインの基本は立地から。土地選びなら飯田は満点」とした上で、行政と密接に連携し、地元の子どもたちに向けた教育展開も重要だとした。

 武蔵野美術大学の柏木博名誉教授は、造園学を専門にするカナダの大学を例に「飯田で学びながらまちの手入れをするような実践的な楽しさが力になる」とアドバイスした。

 進行役を務めた南信州・飯田産業センターの萩本範文専務は「ランドスケープデザインによって日本を作り変えるため、飯田で旗を揚げたい。提言を咀嚼(そしゃく)し、今後の取り組みの指針にしたい」と結んだ。

 リニア時代を見据えた「ランドスケープデザイン」の勉強会の位置付けで、市民ら150人が参加。前半は進士学長、柏木教授が基調講演をした。

◎写真説明:専門家らが意見交換したパネル討議

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

こちらの記事もどうぞ(広告を含む)

     







記事の検索はこちらから






NEW!南信州新聞社特別ツアーのご案内











スポンサーリンク


南信州電子版購読

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞