飯田市のマキビト事業で4日、松尾小学校の親子薪(まき)割り体験があった。参加を希望した親子約50人がマキビトや松川入財産区などの関係者約20人と一緒に薪割りを体験した。10日には丸山小学校の親子が切石の大袋グラウンド北側緑地で薪割り教室を開く。
松尾小では、希望を取ったところ、相撲部の子どもたちを中心に集まった。同校の北沢彰利校長は「子どもたちが薪割りを経験できるのはありがたい。薪ストーブを使っている職員もけっこういる。子どもたちが将来、薪ストーブにも関心を持ってもらえれば」と語った。
松川入財産区の関係者から森の話を聞き、NPO法人グリーンウッド自然体験教育センターのスタッフから「しっかり両手で斧(おの)を握る。まわりの安全を確認する。足を開き膝を曲げて斧を真っ直ぐ下に落とす」と実技指導を受けた後、さっそく薪割りに挑戦した。
薪割りをした玉材は、マキビトが半月ほど前にチェーンソーを使って約40センチの長さに切った約500個。割った薪は学校の倉庫で3カ月間乾燥させ、3月3日にトラック1杯4000円で販売する。収益は学校とマキビトで折半し、学校は東日本大震災の義援金と相撲部の活動費に役立てる。
相撲部の女子横綱を務める6年生の女子児童も薪割りを初めて体験。児童の母親は「家で薪のお風呂を使っているが、なかなか子どもが薪割りをする機会がなかった。子どもに薪割りをさせるいい機会」と喜んでいた。