松川町松川中学校(帯刀昇校長)の「キャリア教育」の取り組みが、本年度の文部科学大臣表彰を受けた。表彰式が26日に都内で開かれ、学校を代表して帯刀校長が表彰状を受け取った。
この表彰は、キャリア教育の発展に力を尽くし、功績があった教育委員会や学校、PTA団体を表彰する制度で、2006年度から続いている。
本年度は全国21小学校、32中学校、26高校が選ばれ、県内では松川中のほか池田工業高校が表彰された。
松川中では、キャリア教育の推進などを目的にした「松中サマー・トライやる!」を継続する。学年ごとに異なる体験をできるのが特徴で、1年生が保育園、2年生が商工業関係、3年生が福祉施設。全校生徒が夏休みの期間中に3日ずつ体験する。さらに1年に1度農業体験も行っており、3年間の体験学習は4種類計12日に及ぶ。
子育て支援センターや保育園、学校、家庭、地域、行政が一体となり、教育効果を上げる狙いで08年に始まった町独自の教育連携組織「エデュ・リンク」のキャリアスタート委員会による支援体制も特徴の一つ。生徒を地域で支え、また成果を共有するなど、地域ぐるみの活動も評価されたようだ。
帯刀校長は「地域の応援や協力があってこそ。本当にありがたく、受賞はうれしい」と喜んだ。
2月に開く校長講話の中で、生徒たちに受賞を報告するという。