松川中学校の2年生が事業の企画から店舗の出店までを行う起業体験「チャレンジショップ」で、生徒たちは24日、設立する会社の名称と組織を決めた。販売する商品の検討にも入り、自由な発想で意見を出し合った。
チャレンジショップは2年生117人のうち16人が参加を希望した。
8人ずつの2つのグループに分かれ、それぞれ会社を立ち上げる。この日、会社の名前を考え、社長、商品開発部長、製造部長、マーケティング部長、経理部長といった役割を決定。一つのグループは会社名を「おいでなんよ~ ショップ松中」にした。
社長に就いた男子生徒(13)は「地域の人たちの思いが通うような店にしたい」と意気込みを語った。
また、パンなどの製造・販売「フカツ」(同町元大島)の深津純社長を迎え、「いいものを売るのは当然。売る人に会いに来たいと思われる店を目指してほしい」などとアドバイスを受けた。
今後、8月をめどに収支計画を作成。企画書をもとに9月には金融機関から資金調達し、商品の広報を始め、11月下旬の週末2日間を使って販売する予定。店は町中心部のあらい商店街の空き店舗を活用する。
生徒が自ら出品するのは初めて。増え続ける空き店舗の活用も兼ねた試みで、約40の商店でつくる「あらい商店街連合会」が町教委に提案、実現となった。同連合会の和地雅二会長は「挑戦する生徒には将来、あの時の経験があって商売を始めたと言ってもらえたらうれしい」と話した。