松川町生田の松川東小学校で19日、最後の卒業式と閉校式が行われ、巣立つ卒業生3人や保護者らが慣れ親しんだ学びやとの別れを惜しんだ。同校は児童数減少で4月から松川中央小に統合される。
卒業式には全校児童9人のほか、地域住民や保護者ら約50人が出席。卒業生3人は高森広治校長から卒業証書を受け取り、高森校長は「3人そろって無事に卒業できる幸せをかみ締め、自分に与えられた時間を無駄にせず、本当の自分の幸せを見つけられるよう中学校の新しい生活に飛び込んでいきましょう」と激励した。
3人は巣立ちの言葉を述べ、4月から中央小に通う在校生6人も交え校歌を合唱した。
続く閉校式では、児童会長(12)が、校章が描かれた校旗を深津徹町長に返納。児童会長は「ここでの思い出はこの先ずっと心の中に生き続けると思います。大好きな東小、ありがとうございました」と述べた。
東小は旧生田村の生田東小学校が前身。1959(昭和34)年に同村が松川町に編入合併したのに伴い、現在の校名になった。児童数は年々減り続け、全校児童数は9人に。本年度の新入生はなかった。