松川高が平和記念館で特別授業

学校・教育

[ 2015年 11月 7日 土曜日 9時28分 ]

 松川高校3年生25人は5日、阿智村駒場の満蒙開拓平和記念館を訪れ、特別授業を行った。同館の慰霊碑前で平和を誓った生徒たち。館内で三沢亜紀事務局長から展示説明を受けて、飯田下伊那と深い関わりのある悲惨な歴史を見つめ直した。

 同校3年生の選択科目「人文社会研究」では地域学習の一環として満蒙開拓について学んでおり、同館開館以来、特別授業に訪れている。これまでに松川町の果樹栽培と満蒙開拓の関わりなどを学んだ他、今後も満蒙開拓青少年義勇軍や帰国者について学習。最後に思いを短歌やピースメッセージにまとめる予定だ。

 同館を訪れた生徒たちは慰霊前で黙とうし「苦難を経験してきた先人の思いを真摯(しんし)に学び、心で感じとりたい。このような悲しいことが繰り返されることなく平和な世界が訪れますように」との平和宣言を読み上げ、犠牲者の冥福を祈った。

 館内で三沢事務局長は「開拓団は犠牲者であるとともに加害者の側面もある」と指摘。現地の人の土地を収奪した加害的側面があり、その恨みからソ連侵攻後はソ連軍よりも現地の人から多く攻撃を受けたと伝えた。

 解説と展示を見て3年の男子生徒は「この学習をするまで満蒙開拓のことは知らないでいた。逃避行の末、収容所で飢えと寒さから多くの人が亡くなったことを知り、胸が痛くなった」。別の男子生徒は「地域で戦争の歴史が見られるところはここ以外にあまりない。学んだことを伝えていかないといけない」と語った。

 担当教諭は「近現代史の学習と関連して、戦争が遠くの世界のものでなく自分たちとの関わりがあるものだと感じてもらいたい」と話していた。

  

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