松川町上片桐の松川高校で選択科目「発達と保育」を受講する3年生15人が18日、元上郷図書館長で「ガンバの会」主宰の下沢洋子さん(60)=高森町下市田=を講師に、絵本の読み聞かせのポイントを学んだ。子ども目線に立った絵本の選び方や読むときの視線など具体的なアドバイスを受けた。
下沢さんは読み手の心構えとして「読み聞かせのときは子どもに顔を向けない。絵本を紹介する立場が目立っちゃだめ。絵本を見て読んでいく」と指摘。子どもたちの反応は読み聞かせの始めと終わりに確認するよう呼び掛けた。
また、最も大切なポイントとして絵本の選び方を挙げ「大人の目線で選ばないこと。年少だったら36カ月しか世の中で生活していない。そういう子たちに何を選ぶか。心の奥深いところで楽しみ、いい時間だったなと思えるような本を読んで」と語った。
生徒は2人1組で読み聞かせを行い、続いて代表生徒が全員の前で発表した。人前で読むのは3回目という松井勉君(17)は「知った顔ばかりなので緊張した。子どもの反応を見て読むと思っていたので、子どもの方を見ないと聞いて驚いた。将来子どもができたら役立つと思う」と話していた。