松川高3年生が満蒙開拓の特別授業

学校・教育

[ 2014年 11月 8日 土曜日 8時58分 ]

 松川高校の3年生31人は6日、阿智村駒場の満蒙開拓平和記念館で特別授業を行った。同館の見学や証言映像、事務局長からの話を聞き、地域の歴史と戦争の悲惨さを学んだ生徒らは、同館の慰霊碑に千羽鶴を捧げ、平和への誓いを新たにした。

 同平和記念館を活用した満蒙開拓の学習は、3年生の選択科目「異文化理解」と「人文社会研究」の2つの授業を合同での特別授業として昨年から始まった。事前学習で満蒙開拓の概要を学んだほか、見学後も満蒙開拓語り部や帰国者などから話を聞く予定だ。

 生徒たちを迎えた同館の事務局長は「満蒙開拓は最も多くの開拓団を出したこの地でも受け継がれにくかった歴史。送られた側、送り出した側の両方がおり、双方が苦しんだ。日本にとって侵略の歴史、不都合な歴史でもある。多くの犠牲者を出した政策にどうして反対できなかったのか。一人一人がしっかり考えて行動しなければ」と語った。

 館内では、生糸の価格が暴落して生活が苦しい中、大地主になれると満州への開拓が推進されたこと、青少年義勇兵、集団自決や逃避行、厳しい収容所の状況、残留孤児、婦人となってから帰国するまでの苦しみなどを学んだ。

 見学後は同館前の慰霊碑へ黙祷し「満蒙開拓に関わった全ての方々の鎮魂と、これからの世界の平和を願い、ここに千羽鶴を捧げます」と全生徒で折った千羽鶴を捧げた。

 同館を見学し、3年の男子生徒らは「この地域でも満蒙開拓についてあまり知られていないのは残念だ。実際に当時のものを見ると歴史の重さを感じさせられる」、「自分が当時生きていて満州へ行くことを勧められていたら行っていたと思う。夢を描いて行った結果があまりにも悲惨だ。開拓団にちゃんとした情報が伝えられたら被害を少しでも減らせたのでは」と話していた。

  

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