根羽村根羽小学校は2日、6年生を送る会を校内で開いた。教員らが見守る中、在校生は寄せ書きや写真などのプレゼントを6年生に手渡した。6年生はお返しに、5年生と協力して教室に体験ブースを開設。感謝の思いを込め、多彩な催しで在校生をもてなした。
新型コロナウイルス感染拡大防止のための休校要請を受け、2日から臨時休校となった同校。同日の午前のみ登校した児童らは、10日に予定していた6年生を送る会を縮小して開いた。総合学習で根羽村をきれいにする「キレネバ」の活動に取り組んできた5、6年生が企画した1日カフェも中止となり、在校生への感謝の場として同日に校内で開くことを決めた。
送る会では、5年生2人が司会を務め、「突然の休校で寂しい気持ちでいっぱい。先頭に立ち引っ張ってきてくれた6年生に感謝し、気持ちよく送りたい」と思いを伝えた。
在校生たちは、6年生一人一人に宛てた寄せ書きや写真などをプレゼント。予定していた発表の代わりに、1、2年生は感謝の言葉や思い出をつづった手紙を贈った。
会の終わりに「ひまわりの約束」の合唱を贈られた6年生は、キレネバ体験に在校生を招待。5年生とともに在校生を教室で出迎えた。
積み木やジェンガ、木工体験の「木の体験」、演奏やマッサージの「いやし体験」、村に関するクイズの「根羽の体験」の3種の体験を企画した児童たち。村に関するクイズや合奏などで在校生をもてなし、木工体験では一緒になってペンたて作りに取り組んだ。
6年生男子児童の一人(12)は「最初はどうやって村をきれいにするのか、ゴールが霧の中で見えなくて不安だった」と1年の活動を振り返り、「思ったよりも忙しく、みんなが楽しんでくれてうれしかった」と在校生への感謝を笑顔で語った。
◎写真説明:在校生から6年生へプレゼントを贈呈(根羽小学校)