歴史や文化学び絆つくる

学校・教育

[ 2020年 10月 23日 金曜日 15時59分 ]

 飯田市龍江、千代、千栄、上久堅の4小学校は22日、3年生の交流会を龍江3区の神明社の回り舞台と2区の今田人形の館で開いた。計44人の児童が参加し、地域の歴史や伝統文化に触れながら、竜東地区の児童同士のつながりをつくった。

 千代、千栄、上久堅の3校と龍江小の一部の児童は卒業後、竜東中学校に通う。地域の歴史や文化を学びながら、中学進学前に集える場をつくろうと、2015年から4校が連携して交流会を開いている。

 神明社の回り舞台では、ふるさと紙芝居代表の清水豊さんが、1859(安政6)年に竜東4地区や泰阜村の一部にあたる南山(みなみやま)36カ村で起きた「南山一揆」の紙芝居を披露。全国でも珍しい無血で訴えを勝ち取ったストーリーを清水さんが臨場感ある語りで伝え、児童たちはじっと聞き入っていた。龍江小3年の男子児童(8)は「絵が上手で面白かった。一人も亡くならなかったことがすごい」と話した。

 回り舞台の床下にある「ならく(奈落)」も見学。龍江の坂巻洋治さんが回り舞台の300年の歴史を伝え、「悪いことをした人が暗い中を回した。大人10人以上で回すほど重い」と説明した。

 グループに分かれて他校の児童と話すレクリエーションも行い、児童たちは好きな科目などを言い合って盛り上がっていた。

 今田人形の館では、今田人形保存会の吉澤健会長が300年以上続く伝統を説明。児童たちは間近で人形の頭(かしら)や服を見学し、仕掛けで姫の顔が突然大蛇の顔になると、児童たちから驚きの声が上がっていた。

 今田人形座の澤栁太門座長ら4人から人形の扱い方も教わり、3人一組で主遣い、左遣い、足遣いになって実際に人形の操作を体験した。千栄小3年の男子児童(9)は「頭や手をたくさん動かすことができて楽しかった。やってるうちに人形の気持ちになってきた」と感想を語った。

 坂巻さんは「お互い顔を見ながら地域の歴史や文化を学ぶことで一つの絆をつくり、将来中学に上がった時の良い思い出になれば」と期待していた。

◎写真説明:神明社の回り舞台で「南山一揆」の紙芝居を鑑賞する児童たち

  

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